多汗
体温が上がるとその熱を冷まそうとして自律神経が働き、汗を出します。発汗作用は本来、体温調節のために必要な機能なのですが、何かにつけて大量の汗をかいてしまうことに悩んでいる方は少なくありません。発汗量を生理的に比較すると、女性よりも男性、やせている人よりも太っている人の方が多いといわれますが、多汗症の原因には、精神的なもの、肥満によるもの、遺伝性、ホルモンバランスの乱れなど様々あります。また、発汗の部位も全身性多汗症と、頭、顔、脇、手、足など局所性多汗症があります。
漢方では、汗腺の調整力を高めたり、水分代謝を促進させて汗を少なくしたり、自律神経のバランスを整えるなど、その原因や発汗する部位を考え、体質を総合的に判断しながら処方します。