うつ病・不眠症・疲労感
世代や性別に係らず精神疾患に悩んでいる方は少なくありません。単に精神疾患といっても、うつ病、統合失調症、躁うつ病、不安障害、パニック障害、適応障害など症状や原因も様々あります。通常、専門医では症状や状況に合わせて薬物療法や精神療法、リハビリなどが行われます。漢方でも「気」の変調の病として捉えますが、症状や状況の違いを見極めながら幅広い視点で治法を行います。
最近、精神疾患と同様に不眠症の悩みを抱えている人も増えています。寝つきが悪い、何度も目が覚める、早く目覚めて眠れなくなる、目覚めがスッキリしないなどの不眠症状には様々な原因が考えられますが、中でも何らかの理由で心身の緊張感が続くことによりおこるケースがよくあります。漢方では、不眠は「心(しん)」の病気と捉え、心臓を意味するだけではなく、意識や精神活動など大脳の働きも含めて考えます。そして状況を判断しながら生活改善をすすめ、不足している栄養を補う処方をしていきます。
現代のストレス社会には、疲労感を抱えながら生活している人がたくさんいます。体質、疾患、不摂生、過労、睡眠不足、ストレスが溜まりやすい精神面の弱さなど原因も様々です。漢方では、疲れは万病の元として、日々の健康を保には疲れを取ることが大切であると考え、様々な影響により不足した栄養やエネルギーを補うように処方し、生活習慣や食生活の改善、適度な運動を取り入れながら疲れにくい体を目指していきます。