偏頭痛・めまい
日頃から頭痛やめまいに悩まされ、鎮痛剤が手放せないという方は多いと思います。漢方では、脳のはたらきに欠かせない栄養を「清陽(せいよう)」といい、何かの影響でこの「清陽(せいよう)」が滞ると頭痛がおこると考えられています。清陽が滞る原因には、ストレスによる脳血管運動の異常、冷えによる血行不良、水分の過剰摂取による水分代謝の異常などがあげられます。身体的な疾患が原因となる場合もありますが、特に体の異常がない場合、体質改善や生活習慣などを見直しながら改善することができます。
めまいの症状は、止まっている物が揺れたり回転して見える、自分の体がふらつくなど姿勢が安定しない状態をいいますが、中には激しいめまいで嘔吐したり意識を失うといった重症のものから、立ちくらみ程度の軽症のものまであります。
漢方では、揺れ動くような症状を「風(ふう)」といい、症状やその原因を探りながら、頭部の栄養や循環が改善・解消に向かうように手助けをしていきます。